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洞窟内の壁には人工的に取り付けられたランプが等間隔に置かれ、ユラユラと炎を揺らし周りを照らす。
そのお陰で足元や通路の奥まで良く見える。
無言のまま奥へ進んでいくと広場があり無数のランプが置かれ、洞窟内なのにかなりの明るさだ。
奥に目を向けると、金色の髪で仮面を付けた人物がいる。
『これはこれはエフラ・ソロード様。お元気そうで。』
ハリムはそう言い頭を下げる。
『ご苦労。ハリム、いきなりで悪いがお前に聞きたい事がある。
赤い髪の男とは一体何者だ?』
『私にも詳しくは解りませんが、名はロゼ。
見た事の無い服を着ているくらいしか……。』
『知りたいなら教えてあげるよー?』
その声にローダとハリム、3人の男が振り向く。
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