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『くだらねぇ……安っぽい芝居しやがって。』
そう切り出したロゼは、腰に掛けている剣の柄に手を掛け、ゆっくりと抜きながら話を続ける。
『神という存在は、この世に生きる者全員に対して等しく慈悲を与える存在。
それ故に、自ら裁きを与える事が出来ない存在でもある。
だからこそ、「神に代わり裁きを与える者」が必要……。
それがこそが、エフラ・ソロード存在の真意。』
言い終えると同時に、鞘から抜かれたロゼの剣が空を切った。
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