42人が本棚に入れています
本棚に追加
/230ページ
風呂を上がり、日干しにしていた服に手を掛けた時、「トントン」と部屋の戸を叩く音がした。
『開いてますよー。』
『失礼します。』
部屋に入ってきたのは、白髪の混ざった髪をオールバックにした40前半に見える男性。
服装など見る限り、普通の中年に見える。
『ゆっくり休めましたか?』
『ベッド硬かったけどね、なんとか。』
「そうですか」と男性は静かに椅子へ腰を掛け、ロゼはパンパンと上着を叩き腕を通す。
『で、何か掴めた?』
『すみません、情報が少なくて……。』
と、男性は目をつぶりながら小さく首を横に振った。
ロゼは「そうか」と表情変えず着替えを続ける。
最初のコメントを投稿しよう!