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『それより情報は無しか……まぁ、当たり前っちゃ当たりだけど。
それじゃ、「他のエフラ・ソロード」については?』
『それについては色々と情報はありましたが、殆どがガセでした。
ですがその中で二つ程、本物らしき情報が……。
一つは、ラクシナのギルドで高ランクの魔物討伐依頼が出されたいんですが、それを受領していた人物。
その討伐に向かった1人が「おかしな術」を使っていたという情報。
2つ目はベルモットにある「魔女の森」と呼ばれる場所に関して。
その名の通り、そこにいる人物が「魔女」であるという情報です。
ただ、この魔女に関しては約数百年前の周辺の「伝承」でしかなく、現時点での目撃者は「存在しない」と……。』
『現実的に考えてみると「高ランク冒険者の賞金稼ぎ」と、もう片方は「伝承の魔女」ときたか。
質的には魔女の方が可能性は高いよね。』
ロゼはフンフンと頷き、再びカップを口へと運んだ。
甘い香りが頭の中の情報を少しづつ解き整理していく感覚。
先程よりも街の活気が上がっている気がした。
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