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そう小さく呟き、ロゼは椅子にドサッともたれる掛かり、一瞬何かを考えるように天井を仰ぎ見る。
『ロゼさん、貴方はエフラ・ソロードの仕事(業)を行ったまで。気に病む事はありませんよ。』
男性はニコッと微笑み、フルーツティーを一口。
うぅんと舌鼓をうち香りを楽しんでいるようだ。
『そう言ってくれるのは、今はジュラだけだよ。
こんな「化け物の汚れた仕事」、誰にも言わずに付き添ってくれるし……本当に感謝してるよ。』
『いえいえ、これは私個人で決めた事。
それに私は貴方に命を助けられた身。感謝を言葉にするのであれば私の方です。』
ジュラはそう言って再度カップを口へ運ぶ。
ロゼはフッと鼻で笑い、同じくカップを口へ運び香りを楽しむ事にした。
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