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ロゼの後を追ってきたのはムガのマキナだった。
息を切らしたマキナはゆっくりと呼吸を整えると同時に、ロゼに向かっていきなり大声を上げた。
『何でいきなり居なくなったりしたんですかッ!!』
あまりにも大きいその声に瞬間的に耳を塞ぐロゼ。
『!? いきなり何だよ。』
『「何だよ」じゃないですよ!! それはこっちの台詞です!!
村を上げてお礼しようと思ったのに、伝言だけ人に預けて顔も見せずに居なくなるなんて……。』
マキナの目には薄すらと涙が溜まっている。
ロゼは「はははっ」と呆気に取られ開いた口が開きっぱなしになった。
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