Episode 2

23/73
前へ
/136ページ
次へ
『もしかしてギルドのジュラさんですか?』 『何故私の名を? もしかして貴女が依頼をした方でしょうか。』 二人のやり取りをロゼはキョロキョロと交互に見ている。 『どうなってんの?』 と言う訳で、「外で話すのも何だから」と部屋に来た三人。 そして、話しを聞くとギルドに頼んだ依頼とは「自分の護衛」らしい。 『護衛? 何で護衛なんてギルドに頼んだんだ?』 『初めてロゼさんに助けてもらったあの日、 「大切なのは自分が今どう生きていくかだ。」 そう言いましたよね。 それからずっと考えていたんです……。 私の両親を探したいって。 だから兄さんにもちゃんと話しをして、村を出てきました。』 『それで、探す間の護衛を依頼したのですか?』 ジュラは腕を組み数秒黙った後、静かにマキナに話し掛けた。
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加