42人が本棚に入れています
本棚に追加
/231ページ
『さぁどうする? このまま消えるなら見逃してやるが……。』
『わ、分かった!! 消える、今すぐ消える!!』
ローダは腕を振り払い走り出すと、何度も転びながら森の中へと消えていった。
それを見届けたフードの男は、視線をうずくまり体を震わす女性に移す。
自分の着ていたマントをはずし、しゃがむと同時に女性にそっと掛ける。
『!?』
『そんな格好じゃ風邪引いちまうよ?』
男がスッと立ち上がった時に女性が顔を上げると、男の容姿が目に入ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!