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ガタッガタッと音が鳴り、同時に体が上下に揺れる。
三人は今、果物を運ぶ商人の操る馬車の荷台に乗っていた。
丁度、ルクスを出ようとした時にこの商人の私有する馬車を見付け、ジュラが交渉し商人は「乗って行け」と快く言ってくれた。
まぁ乗せてもらう代わりに、次の街までの「用心棒」が条件だが。
こんな持ちつ持たれつの交渉など日常茶飯事、どこでも良く行われている。
『やっぱり交渉事はジュラに任せるのが一番だな。
良く考えれば、今までダメだった事ってなくないか?』
『そうなんですか!? 凄いですね。』
ただただ感心し頷くマキナ。
その表情は、昨日と打って変わって違う表情をしていた。
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