42人が本棚に入れています
本棚に追加
馬車の荷台には果物が箱に詰められていて、開いた蓋からは様々な果物の匂いがする。
その匂いは風に乗り後ろ側から外へ向かって流れていく。
『美味そうな匂い……。オヤっさん、食っちゃダメ?』
さっき知り合ったばかりなのに関わらず、ロゼは前から知り合いだったように話し掛けた。
『何だ兄ちゃん、腹減ったのか? 本当は売り物だからダメなんだが、二、三個だったら構わんよ。
ちょっとした手数料代わりだ。』
『おぉ!! 気前良いね。』
ロゼは箱から三つ果物を取り、ジュラとマキナに投げる。
最初のコメントを投稿しよう!