Episode 2

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マキナは込み上げている何かの怒りを堪え、ベッドに腰を降ろすと「はぁ」と溜め息が自然に出た。 『ロゼさんが言った通り、私こんな体型だから、昔から子供子供って言われてたんです。』 『……そっか。』 『「そっか」って!!……私これでも気にしてるんですよ!! と、特に胸ですけど……。』 プクッと膨らませた頬は仄かに赤く染まる。 それを頬杖を付きジッと見るロゼは真顔で口を開いた。 『人間なんてさ、皆容姿が違うだろ。この世に全く同じ容姿の奴なんて誰一人居ない。俺から言わせたら、容姿なんて名前と同じ。 それ程大事じゃないぞ?』 『それはロゼさんが色々と言われた事がないからじゃないですか?』 『それも見た目で判断してないか? じゃあマキナ。一つ聞くけどさ、周りに居る人間から「お前は化け物の子だ」とかって言われた事あるか?』 『え?』 真顔で殺気にも似た感覚が部屋を覆い、言葉が出ないマキナ。 ロゼは椅子から立ち上がると窓際へ行き、外を眺める。 『まっ、ガキの頃のちっちゃい昔の話だ。気にしちゃいないさ。』 そして振り向いたロゼの顔は殺気無く笑っていた。
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