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『ハァ……ジュラさんに言われるとなぁ。
分かりました、言われた通りにやってきます。』
マキナはそう言って建物の中に入って行った。
『さて、俺は先に行きますか。あ、「予兆」があっても自然にね。』
『はい。』
一方マキナは建物の扉の前にいた。
扉の上には「派遣傭兵団」と書かれている。
ゴクッと息をのみ扉を開けると、中は外観に反し殺風景な造りで数本の観葉植物があるだけだった。
「すみませーん」とマキナが声を出すと、奥からアゴ髭を生やした男が現れた。
『いや気付かなくてすみませんでした。
どういった用件ですか?』
『あっ護衛希望なんですが……え、はい。』
『そうですか、ではあちらのテーブルでお待ち下さい。所で、「お嬢ちゃん」は幾つかな?』
『(くっ…我慢、我慢……。)
わ、私は23……です。』
『これは失礼を。』
拳を握りながらも、言われた通りのテーブルで待っていると、さっきの男と別の男が現れた。
別の男は体格も良く戦闘用の防具を身に付け、いかにも傭兵という姿をしている。
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