42人が本棚に入れています
本棚に追加
『どう見えますか?』
煽る訳では無いがジュラはわざと聞き返す。
タグラの右眉がピクッと動いたのが確認出来たが別に気にすることなく表情を変えないジュラ。
タグラは表情一つ変えないジュラに苛つきつつ続ける。
『そうですね……失礼ですが、恋人同士って訳では無いですよね。
そちらの方(マキナ)を見る限りでは、幼く見えるけど、かと言って貴方とは親子にも見えない。
正直見当がつかないな。』
『そうですか。なに、ただの知り合いですよ。ねぇ、マキナさん?』
『え、は、はいっ!!(って、また子幼くとか言われたし!!)』
急に振られたマキナは、怒りを押さえたせいで声が裏返しになった。
くだらない質問の押し問答を表情一つ変えないジュラが言葉巧みに躱していると、目的の森に差し掛かる。
すると、今まで何も動かなかったタグラ以外の男達の気配が変わった。
流石にマキナもそれ気付き、ジュラの袖を軽く引っ張っる。
最初のコメントを投稿しよう!