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が、その表情は一瞬だけだった。また元のニコッとした表情に変えジュラは空を見上げ声を掛けた。
『さて、ロゼさん。上から見ていないで、そろそろお願いします。』
『もう俺の出番なの? まだまだイケるじゃん。』
そう言ってロゼは木の上から降ってきて、ジュラの前にスッと降り立った。
すかさずジュラはマキナをロゼと自分とで挟む様に背を逆に向けた。
『な、なんだコイツ!? お前等、一体……。』
『知りたいか? でもまぁ教えないけどね。』
『ふ、ふざけるな!!』
ロゼとジュラはマキナを守るように立ち、タグラ達は刃物を手前に出し囲んでいる。
するとタグラは指を口に差し込み、指笛を鳴らした。
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