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次の日、死にたくなるほどなにもない青空の広がる陽気だった。
また制服姿に学生鞄片手の俺は、通学路の途中で道を逸れ、例の公園を目指す。
なんだかどうでもいい。
今目の前に死体が転がろうと、道端に落ちた紙屑と大差ないと思った。
ひたすらつま先を睨みながら歩く。
暑さのせいで、無意識にじわりと汗が滲んだ。
今朝の未明まで降った雨のせいで湿度が尋常じゃない。
外にいるっていうのに、まるで蒸し風呂だ。
公園についた頃、既に汗だく。
いつものベンチに座ると、鞄からタオルとペットボトルを取り出し一息ついた。
教科書は持って来ていない。
ただひたすら、なにも考えずに過ごしたかったから。
家で過ごす気もない。
母と会うのを、勝手に避けていた。
顔を上げて、木漏れ日に目を細める。
隙間から覗く空は、やはり上から俺を嘲笑っているようだった。
それは僅かな風にゆらゆらと形を変える。
葉が擦れあって、かさかさと音がした。
まるで昨日見たクラスの連中みたいだ。
たくさん群れて、くだらない話で盛り上がって。
孤独とも自由とも無縁なのだろう。
そこに幸せを見出だすことのできた、幸せな人達なのだろう。
他人にはどうってことのないいくつものしがらみに惑わされる俺と違って。
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