Story.04

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      『…そうだ、  名前、聞いてもいいかな?  俺は、八乙女光!』 「…薮、宏太です」 『宏太、ね。  よろしくね!』 そう言いながら 差し出された光君の手。 その手を恐る恐る握り返す。 『…宏太、手…震えてる…。』 光君に伝わってしまう程に 震えていた俺の手。 そんな俺の手を 光君がもう片方の手で 優しく包み込んでくれた。      
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