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それから数十分たち、
病室に移されたと聞き
行ってみることにした。
(なんで、こんなに気にしているんだ?)
名前も知らない、赤の他人なのに―…
気にかける必要は、ないはずなのに。
でも、なぜか、守ってやりたいと…
いや、守らないといけないと思っていた。
一人にさせたくない、させたらダメだ。
そう思いながら、病室のドアを引き
中に入ると、まだ眠っていた。
近くの椅子に座って、改めて
その人を見ると…
眠っているのに悲しそうな、寂しそうな
そんな表情をしていた。
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