小樽航空戦

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「竜乗、俺に付いて来い!」 新谷は竜乗に言った。新谷の機体の真下に米海軍護衛空母ブルームがいた。新谷と竜乗の機体には500キロ爆弾が積んであった。 ブルームは二機に向けて対空射撃を開始した。 更にブルームの防空部隊のF12R四機が新谷と竜乗を見付けて向かってきた。 「さあ、お楽しみの時間だ。竜乗、お前は先に攻撃しろ!俺は子犬を片付ける!」 「了解です隊長!」 竜乗はブルーム目掛けて急降下した。それをF12Rの一機後を追った。 「此方シーチェーン1。俺は急降下してる奴を墜とす。残りはもう一機を墜とせ!」 と竜乗を追い掛けようとしたときだ。刹那、機体の後ろが火を噴いた。 「何!?」 彼は脱出した。彼の墜ちてゆく機体の背後を一機の白雪が急降下していった。新谷の機体だった。彼は舌打ちをした。 その直後、ブルームに一発、またもう一発と500キロ爆弾が命中した。ブルームの飛行甲板は火の海となった。先行のF12Rの三機は何もすることなくただ空母が火の海になるのを見て 「ジーザス!!」 と言う事しか出来なかった。
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