小樽航空戦

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その頃、言音達は小樽の水上戦闘機部隊と共に粗方の敵機を片付けた。先刻の米軍に関しては全機がブルームの艦載機らしく、全機が逃げ帰っていった。その時、幸世から通信が入った 「此方竜神。敵の編隊を更に確認!敵味方識別照合…ロシア軍だわ、方位330!」 「幸世ちゃん!何機いる?」 言音は直ぐに聞いた。 「かなりの数だわ…、少なくとも十以上は…。私達は今小樽の祝津にいるわ。今こちらから第二陣を飛ばすから、それまで持ちこたえて!」 「幸世ちゃん、了解したわ」 言音と幸世通信のやりとりをしている間に新谷と竜乗が帰ってきた。 「こっちは済んだ。空母は逃げたぜ」 と新谷。その時だ。 「此方小樽135号。敵爆撃機を確認…、Fu12だ!As61もいあがる!!」 水上戦闘機部隊は直ぐに敵機のいる方向へと向かった。絶対に敵を艦隊に近付けてはならない、と言音は自分に言い聞かせて、水上戦闘機部隊の後を追った。
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