小樽航空戦

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Fu12は一五機いたのも残り六機となっていた。残ったFu12は編隊をつくらず散開して空のあちらこちらに散らばっていた。 そんな中、第二陣が到着した。 「此方電光。電光隊はこれよりロケット弾を放つ。一度味方機は退避してくれ」 電光隊は夕雲隊と同じ竜神に所属する航空隊だ。隊長は北野照人(キタノ テルヒト)。階級は大尉。30歳。 「電光隊各機へ。ロケット弾の安全装置を解除、二番機は右翼の二機。三番機は左翼の二機。四番機は一番先頭。俺は下の奴を墜とす!」 「了解!」 電光隊の各機答えると直ぐに行動に移った。彼等は松島三式艦上戦闘機海面(ウナモ)と言う機体を使い、四機編成で構成されている。 北野は部隊の全機がロケット弾射程圏に入ると叫んだ。 「全機、攻撃せよ!」
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