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余談はさておき、言音は竜乗と二人で二人で編隊を組んで敵機と交戦していた。まず言音はAs61の背後に付き、そのまま攻撃せずに追い回した。
「畜生、いつまで付いていあがるんだ!?」
後ろにずっとAs61のパイロットは気を取られていた。前を見た時
「…!!!!」
竜乗が前にいた。刹那にAs61は火の玉に姿を変えた。
「どうだ!」
言音は喜んだ。続けて
「じゃあ、後は別々で」
「了解。またな言音」
お互い暗視ゴーグル越しにさよならをした。ここから言音は単独で敵を墜とすことにした。その時、幸世から
「言ちゃん、そっちに爆撃機一機が向かってるわ」
「了解、幸世ちゃん!」
仲のよい二人はこの様に呼び合う。と、上をFu12通っていった。
「幸世ちゃん、あれ?」
「そう、言ちゃん」
どうやらそのFu12は言音の存在に気付いてないようだ。
「こちらエニセイの白の1、飛行に問題無し。もう直ぐ花火だ。各員、警戒を怠るなよ」
「了解、機長」
その間に言音はこっそりと下に付いていた。通信が終わった瞬間、
「今!」
全機銃で一気に爆弾倉を攻撃。即大音量で四散した。衝撃波で島風の風防が揺れた。
「おっと、随分揺れた…。大量に爆弾を積んでたのかしら?」
後にわかったことだが、この機体に「1トン爆弾」という強力な爆弾を積んでいたようだ。
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