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だがそれを一気に打ち払う出来事が起きた。それは第十九飛行隊の一機の通信だ。
「おい、北西から一機As61がやってきたぞ」
「どこだよ?…
あ!!『血のレーナ』じゃねぇか!」
血のレーナ、それは小松の猛者共が唯一恐れるロシア軍のエースパイロットだ。一番始めに見た二機が直ぐに艦隊上空に戻ってきた。
「隊長!全機で一斉に迎撃しましょう!」
「コラ、四番機!直ぐにレーナを墜とせ!引き返すんだ!そして全機へ、四番機に続け!」
六機の輝光一斉にレーナのAs61を取り囲み攻撃しようとした。が、一番乗りの四番機が後ろに回り込もうとしたが、読まれて逆に回り込まれてしまい
「あ!」
右水平安定板に垂直安定板、胴体後方を撃ち抜かれて墜とされた。パイロットはなんとか脱出した。
「ウヒャー」
続く三番機と五番機が二機同時に前方から攻撃したがスルッと回避され、応援でやって来た山田の風花を攻撃。
「なぬ!」
数発の7.7ミリ弾と一発の20ミリ弾が胴体下部に命中。墜ちはしなかった。
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