異邦人

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その時、レーナ機が急に高度を上げた。言音は雲から出ていた。 「させるか、レーナ!」 言音は後方から付き、狙い定めた。レーナがしきりに背後を見た。 「墜ちるものか!」 レーナも必死になったのか叫んだ。レーナは上昇し、宙返りしようとした。言音もその後ろを追う。 レーナ機が照準に入る。直ぐに外れる。もどかしい動きをするニ機。水平に戻ってもいたちごっこは止まらない。更に悪いことに燃料も残り僅かとなってしまった。終止符を早く打つ必要がある。 次に照準に入ったら引き金を引くしかない、そう思った。その時、レーナのAs61照準に入った。言音は 今だ! 言音は引き金を引く。 命中! 一気に機体から木片が飛び出した。 レーナが脱出するのも見えた。 ズタズタのレーナのAs61は爆発した。
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