異邦人

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「僕には帰る場所はないのだな。国にも軍にも僕は見捨てられた」 一度話すのを止めた。そして彼女は立ち上がり 「ならば僕は自分で居場所を作るまで」 と言った瞬間だった。レーナの航空服の右肩のロシア国旗を毟り取った。 「その姿、しかと目に写した」 黒田は彼女を見て言った。 その時後ろから言音が 「宜しくね、レーナ♪」 とレーナに飛び付いた。 「あ…あぁ!宜しく言音!」 それを見て瀬戸、羽鳥は笑った。黒田は表情は出さないが笑ったことだろう。 かくして、レーナ・リオシスが竜神の新たな仲間となった。
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