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「さぁ、やって来たな」
駐車場に身長180センチ、筋肉質の男が腕を組み立っていた。彼は新谷仁護。言音、竜乗所属する第二十七航空隊、通称夕雲隊の隊長である。階級は大尉。30歳。
「おぅ、お前ら。どこで何をしていた?」
と新谷の質問に言音は
「私の家で色んな事をしていました」
と彼女は可愛く言った。新谷は顔を変えず
「艦に乗れ、艦長に司令が待っているぞ。それと木村、お前の車を駐車場に入れないで竜神に入れるぞ」
これを聞いた竜乗は新谷に問いただした。
「何でですか!?」
理由は簡単、隊長曰く
「そんなの決まっている。いつか俺が乗るからだ」
だった。何とも無茶苦茶な答えに竜乗は
「はぁ…、僕の車…」
と溜め息をついた。
「仕方ないじゃん。この車そこそこの車なんでしょう?」
言音はにっこり笑って艦内に去って行く。
「いや…確かにそうなんだけれどさ…」
もう一度溜息の竜乗。
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