小樽航空戦

6/18
237人が本棚に入れています
本棚に追加
/731ページ
「さぁ、やって来たな」 駐車場に身長180センチ、筋肉質の男が腕を組み立っていた。彼は新谷仁護(シンタニ ジンゴ)。言音、竜乗所属する第二十七航空隊、通称夕雲隊の隊長である。階級は大尉。30歳。 「おぅ、お前ら。どこで何をしていた?」 と新谷の質問に言音は 「私の家で色んな事をしていました」 と彼女は可愛く言った。新谷は顔を変えず 「艦に乗れ、艦長に司令が待っているぞ。それと木村、お前の車を駐車場に入れないで竜神に入れるぞ」 これを聞いた竜乗は新谷に問いただした。 「何でですか!?」 理由は簡単、隊長曰く 「そんなの決まっている。いつか俺が乗るからだ」 だった。何とも無茶苦茶な答えに竜乗は 「はぁ…、僕の車…」 と溜め息をついた。 「仕方ないじゃん。この車そこそこの車なんでしょう?」 言音はにっこり笑って艦内に去って行く。 「いや…確かにそうなんだけれどさ…」 もう一度溜息の竜乗。
/731ページ

最初のコメントを投稿しよう!