雨の救難信号

39/43
237人が本棚に入れています
本棚に追加
/731ページ
「まぁ、そう言うなよ新谷」 北野はさらに続ける。 「この任務に就けたことを名誉に思いな。俺達は信頼されているからこのような危険だが遣り甲斐の有る任務に就けるんだ。確かにお前の事だから、多寡が潜水艦一隻の為にこんな事をと思うかもしれないが、だな」 と新谷を諭した。 「へいへい」 少々ぶっきら棒に答える新谷。 「何だお前、そういう風に思っていたのか?」 坂田が新谷に向け質問。 「別にそうとは思ってませんよ~だ。只あまりに危険な天候だから如何なのかなと、な」 と新谷。 「ああ成る程。司令の事だ。策は何個も用意しているだろう」 と坂田。 「でも今回考えたのは瀬戸のおっさんだろ?」 と新谷。 「あの方も同じだ」 と坂田。そこに 「まあ良いじゃないですか?結果はピンチから救えたわけですし」 と朱。 「朱少校、まだ分かりませんよ?敵なんざポッと湧くんですから」 と新谷。 「お前如何した、さっきから?そしてさっき言ったことと真逆なことを言うし」 と北野は新谷に向け尋ねる。 「何かよ、捨て駒みたいな感じがしてさ」 と新谷は返答した。 「だから言ったろ?信頼されてるんだって」 と北野。 「そう言う事にしとくよ」 新谷は結局煮え切らない感じで答えた。
/731ページ

最初のコメントを投稿しよう!