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「……では、行くぞ!」
緊張が張り詰めた中、1人の白衣を着た老人が何かの機械に手をかけながら言う。
そして、一呼吸置いて老人は機械を作動した。
すると、老人の目の前に設置された透明な箱の中に入っている男性に目には見えない微弱な電流が流れ出す。
「……ゔぅ……」
男性は全身に流れる電流によろけるが、何とかもちこたえた。
「どうだ……?」
「……成功か?」
「織田(オダ)さん、大丈夫ですか!?」
機械を作動した老人とは別の、白衣を着た男達が次々と声を上げる。
「織田」と呼ばれた透明な箱に入っている男性、織田 順磨(カズマ)は自分の体を見ながら答える。
「……あぁ……大丈夫だ……」
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