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奈柄目線
いきなり笑い出した沖田にびっくりしたが、奴の事だ。絶対何か企んでるに違いない
『何がおかしいん?』
イラつく
「アハハ……君に何ができるの?幼い君に。どうせ口だけなんだろう?君がここにきたのは偶然かも知れない『でも必然かも知れない。まぁうちはそんなんやっても信じへんけどな』……」
『うちは、家にも時間にも捕らわれたくないんよ。めんどくさいし』
「歴史を変えるほうがめんどくさそうだけど……」
『わーかってないですねぇ。これだから大人は……うちは歴史を変えるんじゃあない。ぶっ壊すんや』
──……本当にただそれだけ
歴史がどうとか、考えるのは大人だけ
うちが考え求めるのは束縛のない"自由"だけ
(もうあんな思いをするのは嫌だから)
するとこの場にいたすべての野郎が突然笑い出した
「ちょ、お前最高!」
『はぁ?』
うちの背中をバシバシ叩きながら、笑うちび
「言っただろ平助ー!おもしれぇ奴だって!」
相変わらず元気だな原田てめぇこの野郎
「ははははは面白いお嬢さんだ!辻原くん!」
『はい?』
「是非ともここで働かないか?」
このニコニコ笑顔の人が言った言葉に空気は静まり返った
『え?良いんですか?やったぁ。ありがとうございますぅ(棒読み)』
「感謝の気持ちが感じられねぇな」
うちはジロリと土方をひと睨みすると
『え!?良いんですか!?やぁったぁ!ありがとうございますぅ!』
うちって女優だな
天才だよ!
「わざとらしいな~奈柄ちゃん♪」
『うるさい』
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