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「……俺は新撰組三番隊組長、斎藤一」
この人には一言、美人さんで無口。黒く短い髪を少しだけ後ろで縛り、目を伏せながら言う様は正に美人。うちより肌が白い。
「ハイハーイ!次オレっ!次オレぇぇ!」
やかましい
(チビの癖に!)
「新撰組八番隊組長、藤堂平助!歳近そうだから平助って呼べよ!オレも奈柄って呼ぶし」
ちっちゃいなぁ。(人に言えない)さらさらとした少し長い赤みがかった髪を緩く縛っている様は、軽く色気を覚える。(チビの癖に)少年のような体だが、実はうちより年上らしい←後日談
「よしっやっと俺の番だな!新撰組十番隊組長、原田佐之助!よろしくなぁ」
金髪に近い髪の毛を上の方だけ縛り、人なつっこい笑顔を向けている。うん、こいつは土方とはまた違う色気を持っているな。黙っていればね。バカだから、この子バカだから。うちも馬鹿だけど、この子も馬鹿だから。
『ふぅ、やっとうちか。うちは辻原奈柄』
次の言葉に一同は驚愕する
・・・
『18歳です』
「え?」
「も…もう一回お願いします」
『しゃあないですねぇ、うちは… 1 8 歳です』
「「「「「えぇー!?」」」」」
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