うましかの旅立ち

2/7
前へ
/27ページ
次へ
お母さんお父さん奈柄はスゴいところに来てしまったみたいです うちの住んでいた町はごくごく普通な住宅街 それなのに…… ちょんまげ?刀?おまけに着物? 『落ち着け。まず落ち着いてタイムマシンを探そうか』 木の根本に顔を近づける 彼女───辻原奈柄はこの木の根本から姿を現した 彼女曰く、塾帰りに歩いてたら此処に着いた、らしい 『おかしい……おかしすぎるよ~』 本当におかしいと思っているのかと疑うほどの能天気さ …………こいつに主人公なんて勤まるのか 今更心配になってきた やっと彼女は行動に出た。とりあえず歩いている。ふらふらして今にも倒れそうだ 『なんで住宅街じゃねえの……?』 ふわぁと欠伸をしながらポツリと呟く彼女 「ねぇ」 『ぅはぁい!』 「なにそれ」 いきなり現れた人に驚く奈柄。奈柄を見て楽しそうに笑う……男?女? 『え…いや…あの…アナタは?』 「人に名前を聞くなら自分からでしょう」 『いや、名前じゃなくてなんか用ですか?うち、人の名前には興味ないんで』 「ふーん…随分しらけてますねぇ」 『よく言われます』 腹がたったので言ってやったっていう顔の奈柄。いわゆるドヤ顔 世界で一番うっとおしい顔だ 「まぁいいや…ちょっときてもらえます?」 『お母さんに知らない人間には着いて行くなっていわれてるんで、無理です』 「偉いねー君いくつ?」 『さんしゃいー』 「嘘つけ」 .
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加