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「まぁ先に来てください。話しはそれからです」
『了解しましたぁ!そんでもってあなたの名前は何ですか?』
「あれ…?さっきはいいって……」
『気が変わりました☆』
おい、自由人だなおめぇ。
「僕の名前は沖田総司です。あなたは?」
『辻原奈柄です』
2人とも笑顔を絶やさないが、沈黙が痛い
「………いがみあってても仕方ないです。早く行きましょう辻原さん」
『そーですね』
なんでだろう、グラサンのマイク持った其司会者が見える←
ふと奈柄は空を見上げてすっと目を細めた
そして口角をあげるだけの自嘲じみた笑みをこぼして彼女は呟いた
『─────お母さんお父さん奈柄はとんでも無いところに来てしまった用です』
「?何か言いました?」
沖田がこちらを振り向いて怪訝そうな顔で尋ねる
『いーえ?なーんにもないですよー』
─────正直、どこに居てたっていい
生きてなくったっていい
ただただ楽しめたらそれでいい─────
『早く行きましょう沖田さん』
そう言って笑う奈柄の顔は無邪気な子供の笑顔だった
のだが……
後に奈柄はこの考えを後悔する事になる
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