第一章

3/5

9人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
うちは毎日仕事が終わった 龍也の所に行ってた 一緒に居るのが楽しくて 離れたくなかった 龍也はたまに女の人と アフターやから無理やわ。って 遊んでくれやんかった でも次の日には いっぱい遊んでくれてたよな 遊び始めてからちょっとして 龍也がいきなり 『ホストやめんねん』 そう言うてきた 理由は、好きな奴が出来たから そう言われた時は めっちゃ寂しかってん もう遊ばれへんくなるんかな って泣いてまいそうやった 『あ、でもお前とは遊ぶ』 そう龍也が言って安心した 『うん!』って笑顔で言った うちに龍也は笑ってくれた 龍也の笑顔は大好きやった 見た目はクールな感じやのに 笑顔はかわいかった 安心させてくれる笑顔やってん 龍也はすぐにホストをやめた。 そのあと一応高校生やったから 学校もやめて 知り合いの所で働き始めた 鳶の仕事で 毎日しんどい、しんどいって 言いまくる龍也は 本間に笑えるネタやったわ 龍也が仕事してる姿は 誰よりもかっこよかった 仕事を終わったら すぐに家に来てくれて 疲れてるのに相手してくれる 『お前は俺の癒しや』 それが龍也の口癖やった 嬉しかったけど信じられへん 元ホストってゆうのが まだ心にはあったからやと想う それから会わん日が増えた でも電話やメールはしてたけど なんか寂しかった 何日かした時に うちが友達に裏切られて 携帯も放置してた時に 龍也がいきなり家に来た 『大丈夫なんか?泣いていい だから俺に頼れや』 そう言われた時に めっちゃ泣いてもうた うちには龍也が居てるんや そう想って安心した それから毎日龍也が気になった
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加