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早速翌日、キングは各地に点在する拠点に指令所を送り付けた。
『ハロハロ、怪盗Gじゃ。おぬしらに指令を与えるぞい。エンジェルストーンの在り処は依然として分からぬままじゃ。そこで各地を代表した者ひとりを選別し、その者が手掛かりを見付け出し、わしの元に持って来るのじゃ』
その情報がどのように入手されたかの情報は、逐一キングに齎される。
正々堂々と入手したものでなけらば意味がない。自らが動こうともせず、ズルして仲間に集めさせた時点でその者は失格となる。但し自らが率先し、仲間と共に動いたのならば逆に評価が上がる。
何年掛かっても構わない。自分のその命が尽きるその日までにクリアすればいい。
手掛かりを見付けたとの報告は、その日から1年は毎日のように入ってきたが、どれひとつとしてエンジェルストーンに直接結びつくものはなかった。
これでは第二関門どころか第一関門を突破する前に、自分の寿命が尽きてしまう。
やはり荷が重過ぎたのか。
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