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王女あぃ ⇒
あたしは、珠梨。
現在、高校二年生。
ついでに、カレシいない歴も二年生。
そして、最近になって恋をしてる。
ただ今、体育祭が終わったばかりの9月下旬。
「おはよ♪珠梨。」
靴箱から出した上靴に履き変えている時、美音にポンと肩を叩かれた。
ギャンブラーにそれやったら怒られるんだって、パパが言ってたことを、ふと思い出しながら、あたしは彼女を振り向いた。
「はよ、美音。玲乃は?」
「また、待ち合わせに来なかったから、先に来ちゃった。」
玲乃は遅刻魔。
朝が弱いんだ。
美音と肩を並べて廊下を歩き、階段を上って二階の教室に入った。
窓際の席で固まっている男子を意識的に見てしまうのは、そこに響がいるから。
だけど‥。
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