68人が本棚に入れています
本棚に追加
「響、おはよ♪」
美音は大きな声で、彼に声を掛けた。
振り向いた響は、優しい笑みを見せた。
美音は響のカノジョ。
そう‥。
あたしは、親友のカレに恋してるんだ。
誰にも言えない秘密の恋。
叶うことない恋。
そのせいで、あたしの毎日は切ない。
「また寝坊したし~。」
そんな声に振り返ると、ダルそうに教室に入って来た玲乃が見えた。
「もぉ、玲乃。またギリまで待ってたんだからね!」
「ごめん、美音。てか、昨夜のレッドシアター見た?」
チャイムが鳴り出すまで、あたし達は、いつものように三人で他愛ない会話をしていた。
最初のコメントを投稿しよう!