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玲乃は、哲哉に恋をしてる。
体育会系の哲哉は、響と幼なじみ。
それから、二人と同中だった雅史と洋海を合わせて、四人は、学校でも評判のイケメンだったりする。
しかも、洋海は、なんとかって財閥の御曹司らしい。
その洋海が問題なんだ。
「珠梨、保健室行こーぜ♪」
窓際から、廊下側にいるあたしに向かって、洋海が声を掛ける。
「え?なんで?」
嫌な予感を感じつつ、あたしは返事をした。
「調子わりぃんだよ。」
「風邪?」
「そぉ!オレのハートが熱出してンの。オマエに夢中だって♪」
恥ずかしげもなく、そんなセリフをさらりと言う洋海。
彼のことは嫌いじゃないけど、周りに勘違いされるのが嫌だから
「迷惑だし!」
あたしは、今日も全力で拒絶した。
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