第二章 正体

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「で、すっかり聞くのを忘れていたけどあなたの名前はなんなのよ?」                        「名前…そう言えば名前!…なんだっけ…」                      思い出せない…                     「幻想入りした時に記憶が少し飛んだのかもしれないわね、たまにあることよ」                    「名前…えーっと…確か…まもる…護、だったような…」                「そう、じゃあ一応よろしくね、護」                         「よろしくするぜ!護!」                                            あの話の後から何日かたった、今は境内の掃除やその他もろもろの条件を付け、神社に住まわせてもらっている 「今日も掃除かー」 夢なんてもうひと欠片も思っていない もうそんなこと考えるほど俺は馬鹿じゃない 「今日もお掃除楽しいなーっと」 実際楽しくはないがこう言ってないとやってられないからな 「霊夢ー!こんなんでいいかー?」 ちなみに呼び方も敬語じゃないのもそう 「いいんじゃない?…」 突然霊夢の顔が少し険しくなった そして針をだして… 「なにを…」 その針を何もない空間へと飛ばした その針は何もない空間に刺さった、異様な光景だ… 「いたいわねぇ」 針が刺さった周辺の空間が黒く開き中から女性が出てきた 「人の家で隠れて何の用かしら?」 霊夢は明らかに不機嫌だ 「まったく…私は八雲紫よ、よろしくね~」 「人の質問に答えなさいよ…嫌な予感はするけど」 「相変わらず勘が良いわねぇ…突然ですが、外界との結界何者かの手にがよって弱まったから異変解決お願いね。ってことを言いに来たの」 ……しばしの沈黙の後 「何者かってわかってるならあんたが解決しなさいよ!」 霊夢の怒声が響いた 「私は結界を守るのに必死で無理なのよ、結界が弱いせいで簡単に幻想入りする者が多いのよ、そこの君の様に、時間が無いから簡単に説明するわね」 「すいません!俺が簡単に幻想入りしたってどういう」 「その質問も今度聞いてあげるとりあえず博麗霊夢、あなたに結界弱化異変解決及び幻想入りした者の取り締まりを命じます」 霊夢が絶望の表情で溜め息を付いたのは言うまでも無い…
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