第三章 異変

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「あら、霊夢じゃない?そっちは護ね、咲夜から聞いてるわ、よろしく」 「よ、よろしくお願いします」 なんなんだ…小学生にあるか無いか分からないぐらいの身長なのに鳥肌さえも感じる威圧…それにしようとした訳でもないのに勝手に敬語にしてしまうほどの威厳というか… 「あら?そんなに畏まらなくても良いのに、敬語も使わなくていいのよ?名前も呼び捨てにしてくれて構わないわ」 「あら?いつになく謙虚じゃない?どういう風の吹き回しかしら?」 「うるさい、黙りなさい、これから先の事を考えるとそっちのほうが得策だからそうしたの」 これから先?一体なんの事だ? 「あなた達がここに来た理由は咲夜からさっき聞いたわ、情報なんて話せるほど持ってないけど協力は…引き受けるわ」 この発言に一番驚いたのは咲夜さんだった 「なっ…お嬢様本気ですか?」 「本気よ、霊夢、あなたスペルカードを使える?」 その問いに少し悔しそうに 「使えないわ…今は空を飛ぶぐらいしかできないわ、それがどうかしたの?」 「やっぱりね、事態はそう悠長に構えているほど余裕は無いみたいね」 どういう事だろうか?もしかして… 「あの、もしかしてレミリアや咲夜さんもスペルカード?というものを使えなかったりするんですか?」 「そうよ、使えないわ、咲夜もそう、今は時間を少し止めるだけで精一杯」 「私だけじゃなかったのね…となるとこれはかなり厄介な異変という訳ね」 「そう、だから協力してあげるって訳、紅魔館に風穴開けられた訳だし個人的にも許しがたいわ」 「ま、今のところ何もわかって無いし何か分かったらまた来るわ、私達は帰るわ」 俺達は神社に帰るために足を進めた…
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