第三章 異変

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「護、境内の掃除よろしくね」 朝食を食べ終わり縁側でくつろいでいた所にいつもやっている掃除を頼まれた でも毎日という訳では無い、時々霊夢が代わってくれる時がある 「わかった」 とりあえず返事をして箒や諸々の道具を取りに向かった 「とりあえず賽銭箱の前あたりからやるかなー、あそこは綺麗にしとかないと賽銭が来るものも来ないからな」 ん?賽銭箱の前に人?珍しいな… 年は俺より少し上なぐらいといった所か 「君は…」 俺か?俺に話かけてきてるのか?周りには誰もいないし多分俺だろう 「この世界をどう思う?」 いきなりの質問に驚きながらもここに来てからの事を思い出していた 「いい世界だと思います、自分には少し暗い過去があります、だけどここにはそれすらも全て受け入れてくれる、だからいい世界だと思います」 自分の考えを素直に話してみた、というより何かこの人に惹かれるものがあったのかもしれない 「いい答えだ、僕の名前はヤイバ、君は?」 「護…そうか、なるほど」 何がなるほどなんだ? 「それじゃ、僕はそろそろ帰るよ、また会えたらその時はよろしくね」 と、言い残し去っていった 不思議な人だったな… 「あ、掃除掃除っと」 このままずっと平和ならいいのにな…
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