第四章 暗闇の中で

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「うおおっと!」 幻想の中からいきなりリアルに放り出された反動で少し叫んでしまうのは仕方ないだろう (しかし…なんだったんだ?あれは) 夢の中で出てきた不思議な人物「ブロントさん」のことを考えていた…がしかし (寝起きじゃ考えが纏まらん…また後でゆっくり考えるか…) そして記憶の隅の隅へと行った「ブロントさん」は考えられることは二度とないだろう… 「ふあぁっ…今何時だ?」 寝起きの朝の気だるさを感じながらもその体を起こし居間へと向かった… (まだ4時じゃないか…もう眠気はないし少し散歩にでもでかけるか…) 「この時間の散歩は自由って感じがしていいよなー」 外に出て少し解放的になったからか自然と独り言がこぼれる (どこまで行くかなー…と言っても妖怪のいる道まで出るなって言われてるからそう遠くまで行けないんだけどな) 考えの末 (とりあえず階段を下りるか) その足を階段へと向け進みはじめた 階段を下り人里への道へと着いたところで不穏な空気のような物を感じ、足を止めた (なんだこの空気は…) 今まで感じた事のない不穏な空気に冷や汗が背中を流れるのを感じながらも今回せる頭の最大限を出し思考をフル回転させようとしたところで… 「なんだよwww空気を読むぐらいはできるのかwwwまんざらただの屑じゃねぇってかwww」 とどこからか薄気味悪い嘲笑を込めた声が聞こえて来る 「誰だ!」 自分に向けられた嘲笑とすぐに理解できることができたのでつい声を荒げてしまった 「誰だ!と聞かれて答える馬鹿がいるかよwww」 (…なんなんだこいつは、一々腹の立つ奴だ…) と考えつつも次に聞くことを考えていたが どうやらその必要はないようだ… 視界を少し上げると、そこには忍者のような服を着た奴がいた…
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