第四章 暗闇の中で

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瞬間、風が吹いた 護は、理不尽な死への恐怖、圧倒的な力の差から瞼を閉じることすらできずに棒立ちになってしまっていたが風により護はようやく瞼を閉じることができた (…?) 当然、この状況は護るにも理解しがたい状況で… (なんともない…?) そう、護に向かってきていたクナイは護の胸に到達することなく打ち落とされていた 巻き上がる砂風に目を少し痛めながらもそこに浮かぶシルエットは (とんがってる…帽子?かあれは?) 「ふー!間一髪だったぜ!」 余裕なのか実際に疲れたのか分からない半々な溜息をこぼすトンガリ帽子?に問いを投げる 「今多分かなりやばいんだ!アンタ味方なのか!?」 死に直面した直後だからか、警戒をしてしまう護 「どっからどう見ても味方だろ!名前は…ってそれどころじゃないみたいなんだぜ!早く乗れ!」 止み初める砂埃の奥には箒に乗り催促する魔理沙 「そんな箒にまたがってなにす―――うわっ!」 浮いた、決して気持ちの良いとは言えない急上昇と浮遊感に吐き気を催しつつ後ろを確認 (…!) 「おい魔理沙!後ろ来てるって!逃げれんの!?」 顔面に容赦なく叩き付ける風圧に負けじと声を張り助言する…だが悲しくも 「このままじゃ無理なんだぜ!」 元気の良い否定だな。 「無理なのかよ!どうすんだよ!」 言い終わったときには魔女っ娘はナニかを後ろに構えていた 「この逃げたらって言っただろ!…しっかり捕まってるんだぜ!」 言われた通りに捕まった先には フニョン あるのか無いのか解らない程度の双丘があった 「恋符「マスタースパーク」!!」 閃光 と同時にさっきの三倍以上のスピード感 に比例し増加する風圧 手にある柔らかさを堪能する暇なんて…無かった
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