妖花～咲き乱れる庭～

いつもと同じ朝

―次の日。
　二人はいつもと変わらぬ朝を迎えていた。
「おはよう…母さん」
「おはよ」
　いつもと変わらぬ朝のやり取り。

　私の母さんの微笑みは、今日も美しかった。

　二人で遅い朝食を摂り、その後母さんはのんびり庭木の手入れをし、私は家事の一切をしていた。

　変わったことといえば…母さんの庭に一本、椿の木が増えたことくらいだった…。

　　　　　　fin.