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「なー誰か女の子紹介してくれよ」
いつものように身体を重ねた後、あいつは寝転がりながらそんな寂しい言葉を口にした。
「そういうんだったらあたしにもカッコイイ人紹介してよ」
対抗するように言い返すと、元ヤンの血が騒いだのか「あ?俺じゃ満足しないと?」と凄んできた。
「なに言ってんの、身体は満足してるよ。ただね、休みの日に手を繋いでデートする相手が欲しいなーって」
あたしはあいつの凄みを軽くあしらい、夢見がちな事を言った。すると横で「ふっ」とあいつが鼻で笑った。
「笑った?感じ悪っ!」
あたしはあいつを睨み付けた。
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