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あたしはそんな貴浩の隣で飲んでいた。
送別会は終わり次は若い人達だけで若者向けの居酒屋へ移動。
だいぶ酒が進み話の話題は下ネタ系へ。
前の彼と別れてかれこれ二年。下ネタ話に身体が疼く。
「いいな~みんな。彼や彼女がいて」
ボソッと言った言葉が隣にいたあいつの耳に入ったらしい。
「梅本付き合ってるやついないの?」
「二年前からね……こんな話聞いてるとしたくなってくる……けど相手いないや」
自称気味に笑うあたしの耳元で「じゃあ俺とする?」とあいつが言った。
「え?」
驚き隣を見ると、あいつはグラスを口にし笑っていた。
「なに言ってんの。だって梁橋くん彼女いるんじゃないの?」
「話聞いてたらヤりたくなったけど俺も相手いねーし。……考えてること一緒なら二人で抜けようぜ」
周りに聞こえない様にしゃべるあいつの息が耳にかかりぞくっとする。
「どうする?」
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