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事の始まりはすべて昨日だった。 『…俺さ、明日転校するんだ。親は今日から向こうに行ってる。俺は明日の朝一の電車で行くんだけど…駅まで送ってくんねぇ?』 いつから一緒にいたか分からないくらいずっと一緒だった。 覚えている記憶にはいつだってキミがいた。 家は隣。親同士も友達。いつの間にか僕たちもお互いが一番大事な親友になってた。 喧嘩に負けた時、試合に勝ったとき、…好きな子に振られた時。 いつだってキミが傍にいて一緒に笑って、一緒に泣いた。
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