79人が本棚に入れています
本棚に追加
「‥‥‥‥っ」
先生は、俺と目が合うと、とたんに顔が赤くなり、口ごもる。
彼は、俺よりも11も年上の大人なのに、どうしてそんな反応をするのだろう。
今日が、こんなに暑いせいかな?
「先生、具合でも悪いんですか?」
俺は、顔の赤い先生を見上げて、首を傾げた。
先生は、俺の目を躊躇いがちに見つめた。
たぶん、少ししか時間はたってないだろう。
だけど、長く感じられた。
先生の手から、俺の手を通じて、知らない緊張を感じる。
すると、掴まれた手にキュッと力が入った。
「神崎聖、俺は、君が好きだ‥」
俺のほうが、具合が悪くなりそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!