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あら‥俺の名前が黒板に書かれてる
「あの、ごめん。今何の時間?」
隣の席の川田だったが吉田だったか‥に一応訪ねてみる
「え?!」
川田かな?はマジかよって言わんばかりの「え」を俺にぶつけた。
「今はホームルーム。来月末の文化祭で、演劇をやることになったから役割を決めてたんだよ」
あぁ、だから黒板に名前が!
俺は納得って感じに、パーにした左手にグーにした右手を叩いた。
「ちなみに、お前が白雪姫で王子役は安藤‥」
と、吉田だったかも!は、俺とは逆の窓際の後ろの席の安藤って人を指した。
次はあの席がいいなぁ
そんなことを考えていたのに、なおも話し続ける坂田だったかも!は、
「性別逆転の白雪姫で受けをねらうんだってさ!んで、男で一番背の低いお前と、女で一番背の高い安藤が主役になったわけだ♪」
「安藤さんはバスケ部のエースだし、身長も180近くあるんだって」
すると、俺の前の席の長谷部か長谷川だったかが話しに加わってきた。
「ま!何はともあれ頑張れよ、白雪姫。」
川辺と長谷田がぽんと肩を叩いた。
「ありがとう‥河辺、長谷田。」
「俺は、山本だ!」
「私は、島内(シマノウチ)よ!」
二人が一緒に言ったので、結局どっちがどっちだか、わからなかった。
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