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じりじりと、日差しが強い月曜日。
今年の夏は猛暑で、少し動いただけでも、額や首回りにじんわり汗がにじむ。
カタカタと賢明に回る扇風機もむなしく、教室は一向に涼しくならない。
俺はそんな中、理科の補習を受けていた。
俺を含めて、生徒は5人。担当教師は、山田先生だ。
本当に、本当に暑い日だった。
「先生できましたぁ」
「おつかれ。今日は暑いから、プリントは、明日、採点して渡すよ」
「ありがと、先生!」
またひとり、またひとりと、プリントを仕上げ、生徒が帰宅していく。
気が付けば俺と先生だけになっていた。
こんなに汗が出てたら、後どのくらいで、干からびんのかな~
あ、野球部の人水浴びしてる
気持ちよさそう‥
「神崎。」
気が付けば、目の前に山田先生が立っていた。
「あ、すみません。もうちょっとで、終わりますから‥」
そういって、答案用紙に目を向けると
「!」
先生の手が、俺の右手を掴んできた。
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