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「な、にもないです…」
私はまた下を向いた。
空を見たい…
こうゆう時にはいつも空を見てたから
空は今何色かな…
「お母さん、この子藍山優子ちゃん、新入り!いいよね?」
彩香は言った。
「ええ、いいわ。ところで優子ちゃん、あなたはどうしたの?」
「母は不倫相手と、家を出ました。父は病で亡くなりました。兄弟はいなくて、1人ぼっちになりました」
思い出しただけでも辛い過去…。
「そうなの…、今日から私がお母さんなの、あなたは私の娘よ…」
部屋に入ってから
“お母さん”の姿を見ていなかった
私はひっそりと顔をあげる
髪が短く、少しおばさんで綺麗な人
目が大きくて…
にっこりと、私に微笑んでいたんだ。
「おかあ…さん……」
私は言っていた
お母さん…って
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