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「誰かお客さん~?」
私達の話し声が聞こえたみたいで
誰かが入って来た。
男だ。
「新入りよ!みんなに知らせてきて!晩ご飯に説明します。」
そうお母さんが言った。
私は恥ずかしくて
後ろを向けなかったけど
あっちのほうから
私の顔をのぞいてきた
私を覗いたその男の子は
髪が少しツンツンしている黒髪で、黒縁眼鏡をかけていた。
目は綺麗なまつげがかかっていた。
一言でいうと“格好イイ”
「おー可愛い」
ぎょっ!!
か、可愛い…って……何?
「髪が長くて栗色で、肌が白くて目が大きくて…おまえらとは大違いだなっハハハッ」
私は顔を真っ赤にした。
可愛いなんて……言われた事ないから…
「うっさいなあ!いきなり入って来て何それぇ、ほら自己紹介しなさいよぉ」
彩香は男の子の服のすそを引っ張り、私から顔をはなして言った。
「ったく…こぇな~、俺は藤堂輝っ!輝って呼べな!」
ニカッと笑って私を見た。
私はなんだかうれしくて
「私は、山藍優子です…」
って頑張って言えた。
輝は私を指差して「顔真っ赤~」と笑った。
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